オープン・プロセス・オートメーション・フォーラムが初会合-エクソンモービルの開発を巡って

Submitted by Shin Kai on

 

次世代のオープンなプロセス・オートメーション・システムの開発を目指すオープン・グループ(The Open Group)のオープン・プロセス・オートメーション・フォーラム(Open Process Automation Forum)が2016年11月16-17日にサンフランシスコで第1回会合を催し、52名が参加した。主要なプロセスオートメーションのサプライヤがこの活動で顔を揃えた(ABB、エマソン、ハネウェル、シュナイダーエレクトリック、シーメンス、横河電機が同グループ会員なっている)。エンドユーザ側から参加する企業は、米エクソンモービル(ExxonMobil)、米コーク・インダストリーズ(Koch Industries)、米プラクスエア(Praxair)とサウジアラムコ(Saudi Aramco)の4社である。またこれにメルク(Merck)がグループ会員に加わる見通しである。

今回の会合で明らかとなった重要なポイントには次の諸点がある。

● 同フォーラムはオープン・グループのFACE コンソーシアムと極めて似通った構造とプレゼンスを備えることになる見通しである。活動は事業と技術それぞれの分科会に分けて進められる。

● エクソンモービルは、ロッキードマーチン(Lockheed Martin)が管理するエクソンの概念実証プログラムに関する進行スケジュールの更新版を披露した。エクソンはさらに詳細なスケジュールを2017年2月開催のARC オーランドフォーラムで発表する計画である。

 ● コンセプトシステムに関する見積り依頼書(Request for Quotations: RFQ)は2017年末までにロッキードマーチンからサプライヤ各社に提示された。

 ● エクソンモービルの現行のスケジュールは、概念実証システムの提示を2017年第4四半期中に実現し、2020年第4四半期までに実運用システムの開発・テストプログラムを開始することを目指している(が、すでに遅れている。)

 ● 運用システム開発に資するためにはオープン・プロセス・オートメーション・フォーラムは2018年第1四半期には標準ドキュメントを発行する必要がある。同グループはこの期限に関して合意した。

 ● 運用システムの開発には、少なくとも1社、恐らく複数社のシステムインテグレータが関与することになる。エクソンモービルは、他のエンドユーザ企業が運用システムの開発と実プロセス運転テストにおいて深い関心を共有することを期待している。(Harry Forbes)

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