IBM、機械学習をプライベートクラウドで実現

Submitted by Shin Kai on

 

IBM はこのほど、初のコグニティブプラットフォームであるIBM Machine Learning (IBM 機械学習)を発表した。同プラットフォームは、企業の大量のデータ蓄積を元に、プライベートクラウド内で大量の分析モデルを継続的に作成し、訓練し、展開するのに活用される。これまで、最も高度な技術を利用する場合にも、1つの分析モデルを1度に1段階の開発、テスト、再編成する場合に、データサイエンティストが数日間、あるいは数週間かかりきりになるということがあった。

IBM は、IBM Watson から機械学習の中枢技術を抽出し、まず世界の企業データの多くが存在するz Systems メインフレーム上で利用できるようにする。z Systems メインフレームは、グローバル企業・組織の業務の中枢であり、そこで銀行や、小売業や、保険会社や、輸送会社や行政機関による日々数十億件の取扱いの処理が行われている。

IBM Machine Learning を利用することで、データサイエンティストは、コスト負荷、遅延、リスクのあるオフプレミスへのデータ移動をすることなく、任意の言語(Scala、Java、Python など)、普及している任意の機械学習フレームワーク(Apache SparkML、TensorFlow、 H2O など)、任意の取扱いデータタイプ、の各項目をサポートする業務分析モデルの作成、訓練、展開を自動化することができる。