アグニーコ・イーグル金鉱がE+H によるpH 測定の向上で保全と運用コストの削減に成功

Submitted by Shin Kai on

 

キッティラ(Kittilä)にあるフィンランド・アグニーコ・イーグル(Finland Agnico Eagle)のアグニーコ・イーグル金鉱は1957年に創業され、世界でも最大規模の金鉱採掘会社の1つである。フィンランド北部のキッティラ鉱山は、欧州最大の一次金生産者である。同鉱山は1日当たり約4,000トンの鉱石を採掘・処理し、年間にして約20万オンス(6,000 kg)の金を生産している。

分離プロセスに使用される主要な化学物質はシアン化物である。その強毒性により、極めて高精度で信頼度の高いpH 測定が要求されるが、精度不良や誤測定は重大な事態を生む危険性があり、遅延や高コストの原因ともなりうる。アグニーコ・イーグルはこれまで、既存のpH 測定機器でその信頼性、機能性、および校正問題の課題を抱えていた。

そこで同社は多様なサプライヤとの年間にわたる広範囲のフィールド試験を実施した。その結果、アグニーコ・イーグルとエンドレスハウザー(Endress+Hauser: E+H)のチームが、E+H のMemosens およびLiquiline pH 測定プラットフォームを用いることで、キッティラ鉱山が抱える測定と分析の複雑な課題に対して、この問題点を特定し、解決するのに成功した。