シェブロンの深海油田生産の遠隔管理手法

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今日、企業が直面している最大の課題の一つは、分散した情報源からのデータを統合し、文脈化し、活用できるようにすることである。企業製造インテリジェンス(EMI)システムは、企業が収集する膨大な量のデータを活用してそれらのデータを意思決定支援のために実用的な情報に変え、企業の設備管理や効果的な運用を実現するのに役立つ。EMI 技術は、生産を改善し、人的ミスを最小限に抑え、効率を高めるのに有効である。EMI システムには、データを統合し、文脈化し、分析し、可視化する構成要素が含まれている。

EMI のデータ統合に関して、海底石油・ガス運用事業ではさらにいっそう難しい事情がある。そこでは、オーナー・オペレータは、通常は低周波数帯域通信を活用して、海底面にある様々なデータ情報源からのデータに遠隔からアクセスする必要がある。

シェブロン(Chevron)のジャック・アンド・セント・メロ(Jack and St. Malo : JSM)フィールドは、米ニューオーリンズ(New Orleans)の南約270 マイルのメキシコ湾のウォーカー・リッジ(Walker Ridge)区域に位置する。2つのフィールドは30マイル離れており、この区域の水深は約7,000フィートである。このフィールドでは、2カ所の海底坑井設備がフィールド間に設置された単体の浮体式生産ユニット(半潜水型)につながれている。この施設は、世界最大の深海生産用半潜水型浮体生産ユニット(排水量基準による)である。JSM フィールドの石油輸送パイプラインは、今までこの水深度に敷設されたものでは最大のものである。このサイトの主設備は、当初日産170,000バレルの石油と日産4,250万立方フィートの天然ガスの生産能力があり、将来の拡張性も持ち合わせている。(Janice Abel)

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