サテリティクス、商用で初のメタン検出SaaS を発表

Submitted by Shin Kai on

 

米オハイオ州に拠点を置くソフトウエア会社サテリティクス(Satelytics)はこのほど、坑井及びパイプライン向けに、世界初の受動メタン検出法を発表した。サテリティクスは、大規模で地理的に広く分散するインフラを監視する必要がある石油・ガス、パイプライン、電力、上水・排水産業の顧客向けに設計されたソフトウエアプラットフォームである。サテリティクスは、テラバイト単位で表されるような大容量の衛星及び地域画像を重要なフォーカス領域内に合成する。

サテリティクスは、米カリフォルニア州アリーソ峡谷(Aliso Canyon)で発生したメタンガス噴出を検証したが、2015年10月に検出されたこの噴出を2016年2月には制御に成功している。この際、航空機搭載型のスペクトルイメージャーAviris と人工衛星WorldView-3 の画像が使用された。メタンガスのアルゴリズムは風と大気の変動を計算して入れることにより、実際の噴流を定量化する。サテリティクスは広範囲な領域を監視することができ、メタンガスの噴流を可視化し、測定値が設定されたしきい値を超える場合にはオペレータに警告を発する。