三菱電機、産業用ロボット266機種を発売

Submitted by Shin Kai on

 

三菱電機はこのほど、産業用ロボットMelfa の新シリーズとして、基本性能の向上や知能化技術の進化、e-F@ctory 対応等により、組立て加工などの用途で高度な自動化を実現するMelfa FR シリーズ266機種を2017年3月31日に発売すると発表した。新機種の内訳は、2~20kg可搬の6軸ロボットが152機種、3~20kg可搬の4軸・床置き型が108機種、3kg可搬の4軸・天吊り型が6機種で、合計で年間1万台の販売を計画する。

新機種の基本性能の向上に関しては、ロボットコントローラの制御周期を従来機比2分の1に短縮した。また力覚センサの制御周期を従来機比2分の1とし、高精度な加工・はめ合い・倣い動作を実現するとともに、微細な力加減の制御により組立て加工品質を向上させた。2次元ビジョンセンサを用いたキャリブレーション支援機能により、ロボットと周辺装置との位置合わせ作業を自動化して立上げ時間を短縮した。

また新機種は、同社汎用シーケンサMelsec iQ-R とのマルチCPU 構成により、iQ Platform 対応の各種FA 製品との連携を強化した。すなわち、iQ Platform によるCPU 間高速通信で開発効率化や生産設備のタクトタイムの短縮を図り、GOT 表示器のと連携機能の強化による情報の一元管理を実現し、生産状況の見える化や現場診断の容易化を実現する。

産業用オープンフィールドネットワークCC-Link IE Field に対応し、LAN ケーブルのみの簡単接続でIT システム側でのロボット情報の取得を可能にした。また、多様な安全監視機能(位置・速度)の設定により、現場の要望に応じた安全システムを容易に構築できる。