ロックウェル、ステップテストの迅速化を実現するモデル予測制御ソフトウエアを発表

Submitted by Shin Kai on

 

ロックウェル・オートメーション(Rockwell Automation)のパビリオン8モデル予測制御(Pavilion8 Model Predictive Control: MPC)ソフトウエアを用いることで、エンジニアはステップテストを従来より迅速、安全、正確に設計し実行できるようになる。手動ステップテストがオンサイトエンジニアによって継続的に監視する必要があるのとは異なり、パビリオン8バージョン5.12に含まれるステップ・テスト・アシスタント(Step Test  Assistant)は、個々のテスト環境に応じて個別に調整を行うことにより、最大級のパフォーマンスまで運転性能を推進するモデルをより短時間に特定する。この使いやすいツールは、テスト時間を最大30%短縮化し、安全なテストを実施する諸制約を回避し、優れたテストに適合しこれを特定することにより、再テストの必要性を軽減する。

複雑なプロセスを持つ製造企業は、モデルベースの多変数制御を活用して稼働時間を最大化し、ばらつきを低減し、制御を性能限界制約レベルに近づける。プロセスが大幅に変更した場合、エンジニアは各プロセス変数が他のプロセス変数に及ぼす影響を理解するためにステップテストを実施する。各ステップテストは一連の小さな変更を必要とするため、すべてのデータを収集し、アルゴリズムを構築し、動態モデルを生成するのに時間を要する作業にもなる。

ステップ・テスト・アシスタントは、十分な件数の良好なテストが達成されるまでは自動的に次のテストを計画準備する。これにより、ステップテストは手動テストプロセスと比較して20~30%高速化できる。さらに、このツールはMPC の実施によって制約を学習し、これを回避し、予知運転の視認性を提供する。手動プロセスを使用する場合は、ステップテストでは通常、エンジニアリング監視が常時必要である。これに対し、自動化されたツールでは、ステップテストは繰り返し可能で、適合性が高く、保護され、より正確なプロセスになる。(Craig Resnick)

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