欧州安川の子会社プロフィチップがマルチプロトコル通信ASIC を製品化

Submitted by Shin Kai on

 

安川電機はこのほど、欧州統括会社Yaskawa Europe GmbH(欧州安川)の子会社である独profichip (プロフィチップ、本社:ヘルツオーゲンアウラッハ)が、Mechatrolink (メカトロリンク)に対応したマルチプロトコル通信ASIC 「Antaios (アンタイオス)」を製品化したと発表した。グローバル市場では2月から、日本では4月から販売開始する。

同ASIC は、288MHz ARM Cortex-A5 プロセッサをベースに、アドバンスト・リアルタイム・イーサネット・スイッチを実装し、独自のマイクロコードとソフトウエアスタックを用いることで、安川電機が推奨するMechatrolink-III マスタ/スレーブをはじめ、Profinet IO デバイスRT/IRT、EtherCAT スレーブ、EtherNet/IP アダプタ(開発中)に対応し、さらに、Profibus、CANopen、RS-485、USB など他のネットワークもサポートすることにより、同ASIC 1つで複数のネットワークに対応可能とした。このASIC を使用することで、PLC、サーボドライブ、I/O、センサ、ゲートウェイなど高機能なネットワークを必要とするハードウエアの共通化を図ることが可能になる。

安川電機では、日本市場を中心にプロフィチップ製品を拡販するとともに、自社製品へのアンタイオスASIC の採用を積極化することで、今後加速が予想されるインダストリ4.0 やIoT 対応市場の変化に対する取組みを強化する方針である。