積層造形製造-次世代製造技術としての注目点

Submitted by Shin Kai on

 

3D プリンティングとも呼ばれる積層造形製造(additive manufacturing: AM)の登場は、数十年前に遡る。しかし、その技術が急成長を遂げ、幅広い業種や事業向けに多くのアプリケーションを拡張してきたのは最近のことである。紙やプラスチック素材から小型部品を生産する小規模の印刷システムから、複雑形状で金属ベースの部品を生産するより大規模なシステムへと移行するときのこの技術の進展とその活用領域が拡張する様子を追うことは興味深いものがあった。これは積層造形製造を文字通り「通常とは異なる発想から生まれた創案品(outside the box)」(この場合、小型プリンタの範囲で)から部品製造のための積層と切削の両プロセスを備えた大型ハイブリッド装置へとの移行であった。

金属プリンティングとハイブリッドツール技術の急速な進展とともに、有効なアプリケーション数も拡大している。そう遠くない将来において、何らかの仕方で積層造形製造を取込んでいない事業は、競合において明らかに不利な状況に陥るであろう。