電気計測器の2016年度の需要見通しは前年度比2.2%増-JEMIMA 見通し

Submitted by Shin Kai on

 

日本電気計測器工業会(JEMIMA)がこのほど明らかにした、2020年度までの電気計測器の需要見通し調査の報告によれば、電気計測器全体(国内売上げと輸出の合計)の2015年度実績は、前年度比6.8%増の5,690億円だった。製品群別では、電気測定器、環境計測器、放射線計測器が前年度比で微減となったが、増加した製品群としては、主に電力量計で、スマートメータ導入にともなう低圧計器の前年度比55.9%増が大きく、また、PA 計測制御機器での新興国向けインフラ需要による輸出の伸びが挙げられる。

2016年度は、電気測定器、PA 計測制御機器、環境計測器、放射線計測器はほぼ横ばいの見込みであり、他方、電力量計は各電力会社のスマートメータ導入計画に沿って、引続き大幅な伸びが期待される。これによりトータルでは、前年度比2.2%増の5,816億円を見込む。2017年度以降は、全ての製品で横ばい、または微増傾向を見通しており、2016~2020年度の年平均成長率は0.9%増と、電気計測器全体では緩やかな増加基調を見通している。

また、海外拠点の売上げを含む実績合計(国内売上げと輸出と海外拠点売上げの合計)の2015年度実績は、前年度比4.6%増の7,809億円となった。2016年度は国内市場がインフラ整備や設備投資意欲の増加などにより売上げが増加し、また海外拠点売上げ資源、エネルギ関係が増加すると見込まれることから、前年度比2.3%増の7,992億円を見込む。2017年度以降は、世界的に堅調な景気回復を見通し、売上げは2020年度まで年平均成長率1.1%増の微増で推移し、8,362億円になると見通している。