成果ベースのオートメーションサービス合意契約再考

Submitted by Shin Kai on

 

産業用IoT(IIoT)は遠隔サービスに新たな息吹を吹き込んでいる。最近のデータサイエンス、人工知能、コンピュータ能力の進展が統合化されて、企業はプラントや設備の大容量のデータを取得しこれをクラウドに伝送して分析できるようになった。このアプローチは、エンドユーザ企業がしばしば手に負えなくなるプラントや設備のデータ蓄積による予知分析を技術サプライヤの専門家に任せるという、費用対効果の優れた方法であるアウトソーシングを実現する。これらアウトソーシング先の専門家は翻って、プラント運転の改善手法や、保全効率の向上や、計画外の設備停止の防止をもたらす。

またIIoT によって、エンドユーザ企業は、センサから制御弁、ポンプ、熱交換器に至る特定階層のプラント設備の状況に関するリアルタイムのフィードバック情報を提供する簡単な「マイクロサービス」をサプライヤに依頼することが格段に容易になる。これらのマイクロサービスは、軽量分析モデルを装備することも可能で、これにより手軽にモバイル機器に分析情報を表示することもできる。これよりもっと複雑で行き届いたサービスであれば、高度情報モデルと分析機能ツールを用いて、プラント1拠点、複数プラントあるいは全ての企業拠点にわたって数千件の個別の設備や階層設備の性能を最適化できる。

いずれの場合にも、サービス内容にはこれらソリューションの専門家による分析の観点が欠かせない。エンドユーザ企業はますます、オートメーション・機器サプライヤや、OEM スキッド搭載型設備製造業者や、技術ライセンス保有者に対しても、動的でリアルタイムであるかオフラインであるかいずれかの専門家によるフィードバックを取り込んだソリューションを期待するようになっている。(Larry O’Brien)