オメガシミュレーション、統合ダイナミックシミュレーション環境の機能強化版をリリース

横河電機の子会社であるオメガシミュレーション（Omega Simulation Co., Ltd.）はこのほど、プラント運転訓練シミュレータ等を実現するための統合ダイナミックシミュレーション環境オメガランド（OmegaLand）の機能を強化したオメガランドV3.1 を2月1日から発売すると発表した。

オメガランドはコンピュータ上で仮想プラントを構築し、プラント運転訓練システムや、化学プロセスの学習、新規プロセスの設計及びプロセスの妥当性の検討に活用される用途の広いシミュレータである。ダイナミックシミュレータのビジュアルモデラー（Visual Modeler）を中心に、操作画面を描くためのツールであるグラフィック機能モジュールや、シミュレーションの実行を制御するモジュールなどの機能モジュール群で構成されている。

今回の機能強化では、機能モジュールを統合した環境で操作できるようにユーザインターフェースを刷新し、エンジニアリング効率の向上を図った。また、顧客の用途ごとに機能モジュールをパッケージ化し、システム導入時の顧客の負担を軽減した。パッケージは3種類で、高機能シミュレータであるプラント・ダイナミック・シミュレータ「Visual Modeler」を中核モジュールとして、プラント運転訓練用「Trainer」、プロセス工学学習用「Educator」、方程式モデル解法用「Solver」をそろえた。また「Visual Modeler」のみの購入も可能にした。さらに今回、シミュレーションの実行中であっても一時停止状態で随時シミュレータの修正を行えるように改良した。