安川電機、安川版インダストリアル4.0 実証の次世代生産工場を入間に新設

Submitted by Shin Kai on

 

安川電機はこのほど、埼玉県入間市にあるモーションコントロール事業部の事業所内に、IoT やAI(人工知能)を活用した最新の次世代生産工業「ソリューションファクトリー」(仮称)を新設すると発表した。新工場棟は、延床面積6,400m2(3,200m2 x 2階建)でサーボモータ・サーボアンプΣ-7 シリーズの製造と安川版インダストリ4.0 のコンセプトの実証を行う。工場の稼働開始は2018年4月を予定する。

同社のモーションコントロール事業のグローバル展開におけるマザー工場である入間事業所内に開設される新工場は、最新の自動化技術・設備、および同社の技術・製品を結集し、主力機種であるΣ-7 シリーズの今後の需要増に伴う増産対応に加え、安川版インダストリ4.0 のコンセプト実証を目的として、生産と製品の革新に取組む。

生産面では、自社の多様なFA 機器(サーボ、インバータ、ロボット)をインターネットに接続して制御するIoT やAI などの技術を活用して部品調達の自動化、生産ラインのチョコ停発生時の自動復旧などを実現させる。これにより顧客のニーズにスピーディに対応したBTO(Build to Order)生産を確立する。製品面では、製造装置の進化に応える様々な新製品を開発し提供するだけでなく、同社の生産モデルラインの構成要素を部分的に切り出し、自動化技術を顧客に提案する計画である。