2017年原油価格を予測する

Submitted by Shin Kai on

 

石油市場の運勢はオートメーション市場の運勢と強い絆でつながっている。2014年の原油価格の低落は、大規模な総合石油会社にも小規模なオーナー・オペレータ事業にも衰退の強い影響を及ぼした。先頃のニューヨーク・タイムズ紙の記事によれば、米国では、原油価格の低落以降、石油関連の従業員数がほぼ半減した、という。しかし価格は依然として不安定なままである。この文章を書いている今現在のブレント原油(Brent Crude)価格はバレル56ドルに近づいた。とはいえ同価格は過去数カ月間、変動を続けており、大幅な変動も見られる。ARC は2017年前半期には穏やかな価格上昇を見込んでいる。

経済界アナリストの多くは2017年の石油価格をバレル50ドル台の半ば当たりと予測し、2017年後半には回復基調が加速すると見込んでいる。この予測は、ARC がオートメーション市場予測のために2016年後半期に立てた石油市場の想定とほぼ軌を一にしている。例えばバンク・オブ・アメリカ/メリル・リンチは、2017年には「ウエスト・テキサス・インターミーディエイト(WTI)原油価格はバレル59ドルに、ブレント原油価格はバレル61ドルになる」と予測している。(Larry O’Brien)