2016年Q4 のオートメーションサプライヤの業績は底這いから脱せず

Submitted by Shin Kai on

 

オートメーションサプライヤの売上げは、2016年第4四半期に6%近く下落した。石油と商品価格の底這い傾向が引続き世界のオートメーション市場での成長見通しを妨げている。プロセス系サプライヤの不調は、依然として石油価格の低迷に晒されていることが主な要因である。これに較べるとディスクリート系オートメーションサプライヤの中には好調な企業もあり、これは主として電子産業及び自動車産業における、とりわけアジアにおける強含みの投資継続によるところが大きい。サプライヤはこの傾向が当面続くと見込んでおり、プロジェクト投資に新たな動きが戻るまで、多くの企業が収益改善を目的とした事業再編やコスト削減対策の実施を継続することになる。

プロセス系、ディスクリート系を併せたオートメーションサプライヤの2016年の第4四半期の売上げの合計は、2015年同期と比較すると、5.5%下落した。プロセス業界サプライヤの売上げ合計額は、3%近く落ちたが、これは石油・ガス部門が低調だったことによる。他方、ディクスリート業界向けサプライヤは売上げ合計額で8%減少した。しかしながら、ゼネラル・エレクトリック(General Electric)が同社の白モノ家電および照明事業を分離させなければ、ディスクリート系サプライヤの売上げはフラットになったはずである。総じて2016年暦年(通年)のオートメーション企業の売上げは、5%近く低落した。