横河ソリューションサービス、アフターサービス基幹業務パッケージを発売

Submitted by Bob Mick on

横河ソリューションサービスは2016年1月19日、出張修理・定期点検・引取修理といったアフターサービス業務から販売・購買・在庫の管理に至るまでを一貫してサポートするアフターサービス基幹業務パッケージServAir (サーブエアー)を1月29日から販売開始すると発表した。

同パッケージは、アフターサービス業務向けモジュール3種と、基幹系モジュール3種で構成するモジュール型アプリケーションで、第一弾としてフィールドサービス業務モジュール(100ユーザまでの税抜き販売価格は450万円から)を発売し、2016年内に他のサービス系、基幹系モジュールを順次リリースする。機械、電気機器など製造業から卸売、小売、サービスなど非製造業まで業界を問わず、納入品または事業用設備などに対して点検・保守・保全などアフターサービス業務が必要となる国内の顧客を対象に、2016年度5億円、2018年度10億円の販売を計画する。

市場では製品のコモディティ化により、他社製品との差別化による売上・利益の拡大が難しくなりつつある。この状況を背景に、製品販売後のアフターサービスの企業収益に対する貢献度が高まりつつあり、これをビジネスの柱のひとつに育てようと企図する企業が増える傾向にある。またアフターサービスを通じた顧客との良好な関係を維持することにより、設備更新や保守契約の機会を得るなど、その重要性は一段と増してきている。ServAir は、アフターサービス業務における課題を解決するとともに、基幹業務である販売・購買・在庫管理と連携することで、経営管理にも役立つ機能性と柔軟性を兼ね備えたパッケージソフトとして開発された。

同製品の主な特長としては、顧客先へのアフターサービス業務の的確・迅速な遂行を実現する。サービス要請コールや点検時期に応じて必要な人・修理機器・部品などの資源を確保し、的確なスケジューリングにより修理・点検業務を遂行できるようになる。依頼ユーザに対するサービスレベルの向上はもとより、修理内容を蓄積・分析することで製品品質の向上にもつなげることが可能となる、という。

システム基盤に標準技術であるJavaEE を用いたオープンで最新技術を適用したコンポーネント型アーキテクチャを採用することで、環境変化への速やかな対応が可能となり、長期間にわたりシステムを継続して利用できる。モバイル端末からもアクセスできる。

また同パッケージ製品は、モジュール方式を採用しているため、顧客のアフターサービスの種類やニーズに合ったモジュールを選択・導入でき、導入コストを低減できる。横河グループの保守サービス業務のノウハウと実績を基に開発され、導入時の大幅なカスタマイズが不要なサービス系モジュールには、「フィールドサービス(出張修理)」「メンテナンスサービス(定期点検)」「センドバックサービス(引取修理)」があり、基幹系モジュールには「販売管理」「購買管理」「在庫管理」がある。基幹系モジュールとサービス系モジュールを組合せることで、サービス部品の在庫管理をはじめ、サービス業務に伴う収益等も含めた業務全体の管理が可能になる。また、現在すでにERP を導入済みの場合にもシームレスな組込みが可能、という。