次世代型サプライチェーン・リスク管理 - AGCO の事例

Submitted by Bob Mick on

企業が、サプライチェーンのリスクを以前より素早く見つけ出すことができる時代になりつつある。この点でAGCO は、適例を提供してくれる。AGCO は、多種農機の設計、製作、販売の有力企業である。ARC アドバイザリ・グループは、AGCO の戦略企画のディレクタであるジャン・ティーセン(Jan Theissen)氏とサプライチェーン・リスク・契約管理マネジャーであるジェイク・ストーン(Jake Stone)氏との議論を通じて、この米国アトランタ(Atlanta)に本社のある上場会社が調達と供給面におけるリスク管理をどのように改善してきたかの経緯を学んだ。

同社の製品は、チャレンジャー(Challenger)、フェント(Fendt)、ジーエスアイ(GSI)、マッセイ・ファーガソン(Massey Ferguson)、ヴァルトラ(Valtra)など多くの認知度の高いブランド名で販売されている。同社の製品の製造と組立は世界の34カ所で行われている。歴史的に、これらのブランドはそれぞれ、独立したサプライチェーンとして個別に管理されてきた。さらに、同社は買収により大きくなってきたために、これらの異なったサプライチェーンは、直接調達の目的で10種類の異なるERP (基幹業務情報管理)ソリューションを活用していた。

2012年から購買責任者に着任したティーセン氏は、調達の組織変革を先導した。同社は、つながりのない、分散した調達方式から、中央集約型の共通管理構造へと移行することによって、購買の相乗効果を挙げ、同組織全体の成熟度を向上させることを目指した。(Steve Banker)

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