ウォルドテック、運用技術のセキュリティ・ソリューションを発表

Submitted by Bob Mick on

GE の子会社で運用技術(OT)サイバー・セキュリティの有力企業であるウォルドテック(Wurldtech)はこのほど、重要インフラ制御システムや設備の重要インフラ防護を目的に開発されたセキュリティ・ソリューションであるオプシールド(OpShield)の提供を開始すると発表した。同ソリューションは、運用環境に見出されるサイバー脅威と脆弱性からの防護を提供し、石油・ガス、発電、輸送、ヘルスケア、およびその他の産業分野向けに多重防護を実現する。

近年、データ漏洩への注目度が高まる中で、情報技術(IT)セキュリティの方が、運用技術(OT)サイバー・セキュリティよりも注目され、多く投資対象となってきた。しかしながら、OT環境で使用される制御システムは、独特かつ多くの場合組込み技術設計になっており、従来からIT とは別の環境で管理されてきた。このことが、従来型のサイバー・セキュリティ・ソリューションでは、OT オペレータやシステム・インテグレータの役に立たない理由である。

産業用インターネットの出現に伴い、運用環境はますます多様なIT ネットワークに繋がるようになり、これが複雑さとリスクを加えている。たとえインターネットに接続されていない場合でも、重要な設備は内部からの脅威と変事に対して脆弱であり、これが誤作動や高くつく稼働停止の原因になり得る。事への対策が急を要するのは、国家権力を背景に持つハッカーやその他悪意ある攻撃者があの手この手の新手を繰り出して重要インフラの基礎となっているネットワークやアプリケーションに浸透を図っているからである。

オプシールドは、OT セキュリティ・ソリューションとして、従来型や次世代型ファイアウォール(NGFW)の防護が手をつけないポイント、通常は非武装地帯(demilitarized zone:DMZ)に属する領域での防護を提供する。しかしNGFW とは違って、オプシールドはOT 環境向けに特化して開発されており、マルチベンダの複雑な環境において通信するSCADAや、分散制御システム(DCS)や、安全システムに繋がる組込みシステムや産業設備向けに多重防護を提供する。(Sid Snitkin)

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