ベーカー・ヒューズ、水平坑生産障害の回避ソリューションを発表

Submitted by Bob Mick on

ベーカー・ヒューズ(Baker Hughes)はこのほど、オペレータが非在来型坑井における生産障害を避けるのに役立つCENesis PHASE 多相流封止生産ソリューションの商用化を発表した。このソリューションは、石油が電動水中ポンプ(ESP)システムに入ってくる前に流路から天然ガスを分離するように設計されているので、生産稼働の停止時間や潜在的なESP の性能障害に関する課題を軽減し、最終的に埋蔵量回収を向上することが出来る。

非在来型坑井の生産段階においては、貯留層の圧力が消耗するにつれて、通常その炭化水素の賦存部分(payzone)から大量の天然ガスが放出される。このガスは、通常は水平坑井に侵入し、水平坑の上層部に堆積して大きな気体スラグを形成する。この気体スラグが坑井内を上昇していくに従い、ESP システム内の流れを阻害して流量を抑えるか、まったく流れない状態を作り出す。CENesis PHASE ソリューションは、シュラウド(shroud)内にESP システム全体を包み込むことでこの問題を軽減し、継続的に少量の天然ガスを坑井内に通しながら、大量の生産流体がシュラウドの中に流れ込み、ESP システム全体を通じて生産される。

このシュラウドは、生産流体の供給も行うことにより、天然ガスが坑井の中で完全に液体を置換する場合に生じる気体スラグ・イベント発生時にもESP は継続して運転できる。ポンピング・システムにおけるこのガス干渉を軽減することは、生産を安定させ、ポンプ循環やガス封じ込め状況に伴う稼働停止を減少させる。(Tim Shea)

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