Submitted by Bob Mick
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先ごろ米フロリダ州、オーランド(Orlando)で開催されたARC インダストリ・フォーラムで、つながるスマート製品の設計と製造に関する分科会が好評を博し、多くの議論が交わされた。これは、業界のつながる製品の設計やつながるインテリジェントな工場のエコシステムへの関心の高まりを再めて認識させる結果となった。
まず「つながるスマート製品を設計する」をテーマにした分科会では、IoT が要求する接続性やインテリジェンスによって後押しされた新たな製品設計パラダイムの出現を取り上げた。従来型の優れた設計の要件は、適合、形状、機能(fit, form, function)であったが、次世代の製品は、IoT エコシステム内で機能するよう設計される必要がある。このことが、生産システムやサプライチェーンのデジタル変革を可能にする。
これと連動する分科会では「未来のつながるスマート工場を構築する」をテーマとし、作業員、サプライチェーン、機械類、装置機器をつなぐスマート生産エコシステムの出現が議論の中心になった。これらの全てはつながるデジタル・エンタープライズを構成することになる。このセッションでは予知的、処方的な分析機能のような技術、保守やサポートにおけるデジタル・ツインの概念、および現場の製品・機器の拡張したサービス・ライフサイクルを議論した。(Dick Slansky, Scott Evans)