通貨変動の影響を受けた産業用PC の最新市場動向

Submitted by Bob Mick on

産業用PC (IPC)の市場は、他の市場と同じく過去数年間にわたり上下変動してきたが、とりわけ2015年には通貨変動の影響が大きかった。産業用IoT(IIoT)やインダストリ4.0 といったグローバル規模の産業傾向がプラント現場からのデータに対する需要を支え、それを通じて分析機能やデータ伝送用途のIPC 需要が増加している。

今日、産業用PC はコントローラの脇に設置されてデータ収集やオフィス・システムとの接続用途に用いられる機会が多い。数年来、IPC は徐々に制御用途での採用が増えてきた。ユーザやOEM からの安全とセキュリティに関する懸念にサプライヤが対応するケースが増えているため、この傾向は今後も続くであろう。しかし予測期間においては、PLC とIPC 市場の間に劇的な変化が起こるとはわれわれは考えていない。IPC の方の成長率が大きいとしても、それはPLC ベースのコントローラを市場から締め出すことによるのではなく、新たな用途を開拓することによるだろう。

ARC はこのほど、産業用PC に関する包括的な最新の市場動向の報告書を発行した。同書では市場の量的評価とそれに付随する分析を提供している。(英語の報告書目次概要:/market-studies/industrial-pc

(Mark Daus)

/blog/arcwire-industry-news