世界トップクラスのモノのインターネット（IoT）関連企業のテリット（Telit）はこのほど、2月8日、米フロリダ州オーランド（Orlando）でのARC産業フォーラムのプレス発表会でIoTファクトリ・ソリューションズ（IoT Factory Solutions）事業部の設立を明らかにした。この事業部は、同社の拡張性のあるプラットフォームを軸にしており、最上位層（OTからITに至る）とOEM、サプライヤおよび顧客のつながれたエコシステムの双方に、作業現場からのアクセスを提供する。テリットのIoTポータル（IoT Portal）を通してクラウド接続や統合が事前設定されているので、このプラットフォームは、産業用IoT（IIoT）への一つの道を提供している。
これは、つながる工場、つながるマシン、およびつながる消費者というテリットのビジョンに欠かせない部分であり、同社の中核IoT事業に直結している。このことは、同社が15年間、世界の産業用オートメーション市場にソリューションを展開し3000億ドル以上の製造業設備につないでいる経験に基づいており、テリットは、顧客が、展開への複数の道と共にIIoTの機会を上手く利用しやすいようにする。
テリットのIoTファクトリ・ソリューションズ（IoT Factory Solutions）にはファクトリ向けのデバイスワイズ（deviceWISE）と半導体産業向けのセキュアワイズ（secureWISE）がある。IoTポータルにより、テリットは、IoTの新規導入を容易にさせ、世界中の多くの産業にわたりリスク、商品化までの時間、複雑性や設備追跡費用を低減し、遠隔監視や制御、テレマティックス、産業用オートメーションとその他のアプリケーションなどの役に立つ。（Craig Resnick）