三菱重工業、CTO 統括のシェアードテクノロジー部門が発足

Submitted by Bob Mick on

三菱重工業は2016年4月1日付けで、全社の技術とマーケティング、調達などの機能を横断的に融合させたシェアードテクノロジー部門を発足させる。3月10日に発表した。同部門は、新設のエンジニアリング本部、マーケティング&イノベーション本部、バリューチェーン本部と、既存のICT ソリューション本部ならびに総合研究所で構成する組織で、CTO(Chief Technology Officer)の統括下に置かれる。これにより、CTO の権限と責任範囲を拡充し、技術基盤とマーケティング力の強化や調達を含めたバリューチェーンの全社最適化を図り、中長期にわたる企業及び事業競争力の基盤強化を目指す。

このうち、エンジニアリング本部は、エネルギ・環境ドメインの化学プラント・社会インフラ事業部と交通・輸送ドメインのエンジニアリング事業部が保有しているEPC(設計・調達・建設)遂行機能を集約することにより、約750人で発足する。化学プラント、交通システム、客船など多岐にわたる事業領域で、全社最適の観点から人的リソースを有効活用し、EPC 能力の高度化と効率化に取組む。

マーケティング&イノベーション本部は、グローバル事業推進本部のグローバルビジネスイノベーション部と法人営業部、社直属のオイル&ガス事業開発室を再編することにより、約50人で発足する。またバリューチェーン本部は、技術統括本部のものづくり革新推進部と研修センター、本社調達部の一部、機械・設備システムドメインの鋳造センターなどを再編することにより、約200人で発足する。