日立とストラタス、耐障害性のIPC ソリューションを提供

Submitted by Bob Mick on

日立製作所、日立産業制御ソリューションズと日本ストラタステクノロジーはこのほど、製造分野向けに、日立の産業用コンピュータHF-W7500モデル40 と米国Stratus Technologies, Inc. のフォールト・トレラント(耐障害性)ソフトウエアStratus everRun Enterprise を組合せたソリューションの提供を開始した。国内および日系企業が進出する海外の工場・プラントなどの製造分野向けに、販売・ソリューションパートナーを通して拡販する。

同ソリューションは、2台のHF-W7500モデル40 をLANケーブルで接続し、Stratus everRun Enterprise をインストールすることで、一方のHF-W7500モデル40 に障害が発生した場合でも、自動的に他方のシステム上の仮想マシンが継続処理を行うことによって、アプリケーションに影響を与えることなく、重要機器である産業用コンピュータの高い可用性を実現する。一般に普及しているクラスタシステムの利用に較べて設備・システムのダウンタイムを低減できるとともに、短期間で導入でき、クラスタシステムに必要な共有ディスク装置が不要な分、導入コストを抑えられる。

物理的に2台のHF-W7500モデル40 を 冗長化して論理的に1台になるため、既存のアプリケーションをそのまま使用できる。仮想マシン上のOS (ゲストOS)やアプリケーションのインストールは1回で済むため、運用が簡素化できる。Stratus everRun Enterprise 上には最大24の仮想マシンを構築可能なため、複数の業務システムの統合も容易にできる。