オートメーション・サプライヤの2015年は痛みと望みが混在

Submitted by Bob Mick on

世界の主要オートメーション・サプライヤの売上は、2015年の第4四半期に5.5%下落した。原油および物価の下落とドル高は、オートメーション市場の動向に継続的な影響を与えた。かつてオートメーション市場の主要な成長エンジンであった中国における経済成長の低下はまた、多くのサプライヤの売上減と受注減の一因にもなった。2015年の全ての四半期で、程度の差こそあれマイナス成長が記録され、全体としてみると、オートメーションの出荷は、2014年と比較すると、4%近く減少した。プロセス・サプライヤは、原油価格下落の矢面に立ったが、下流生産部門が回復の兆しを見せることで、痛みを幾分緩和させている。ディスクリート・オートメーションサプライヤは、アジアや北米の電子産業や自動車産業における旺盛な投資活動からの恩恵を受け、良い状態で一年を終えた。

2015年第4四半期のプロセスとディスクリート製造業を併せたオートメーション・サプライヤの総売上額は、2014年の第4四半期と比較すると、5.5%下落した。通年での売上額は、3.7%下回った。第4四半期では、ディスクリート産業のサプライヤの売上は、1.7%減少した。これに対して同期のプロセス産業のサプライヤの売上は、石油ガス部門の低調な動きを反映して8.3%の落込みを見せた。受注額を報告しているサプライヤの多くは、同四半期中の受注に大幅の減退を見せ、受注額平均では、約7%落込んだ。2015年通年では、受注は5%近く下落した。(Allen Avery)

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