OT-IT 融合に向けた従業員の技能の再教育

Submitted by Bob Mick on

シスコ(Cisco)、パンドウィット(Panduit)、ロックウェル・オートメーション(Rockwell Automation)の代表は先ごろ、3社が中心となって立ち上げた業界団体インダストリアルIP アドバンテージ(Industrial IP Advantage)を代表して、ARC アドバイザリ・グループに、同団体の活動の説明を行った。話題となったのは、情報が可能にする運用の時代における産業界の従業員の技能の再教育(reskill)の必要性であった。ロックウェルのポール・ブルックス(Paul Brooks)氏によれば、この技能再教育(reskilling)には、新たな産業用ネットワーク設計の技能、新たな訓練のアプローチ、さらに情報技術(IT)と運用技術(OT)間の人材の従来以上の協働が関わってくる。

アナリスト達は、産業分野では、2020年までにインターネットにつながったデバイスが500億以上になると予測している。このあらゆるモノがつながる環境の中で、OT とIT の専門家は、完全に融合したアーキテクチャを実現するために設計の全ての局面で協働しなければならないだろう。また一方で、これを成功させるためには、製造会社や他の産業組織は、自社のIT とOT の専門家が高い価値のある産業用ネットワークのアーキテクチャを設計し、展開し、管理するために要求される枢要な知識や技能を持つことを確実にしなければならない。

シスコのポール・テイラー(Paul Taylor)氏は、「製造企業は、接続性の急拡大やインターネットにつながるスマートなデバイスの爆発的な増加の結果として、これまでの20年よりも、これからの5年間のほうがもっと変わるだろう」と語る。この実現は、共通のIP ネットワーク標準、すなわち単一のネットワーク技術を用いたIT とOT システムの融合によって、また産業用モノのインターネット(IIoT)やビッグデータ分析機能などによって可能となるであろう。(Craig Resnick)

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