OMG とOPC 協議会がDDS と OPC UA 接続標準で協働戦略 (詳報)

Submitted by Bob Mick on

オブジェクト管理グループ(Object Management Group: OMG)とOPC 協議会(OPC Foundation)はこのほど、産業用モノのインターネット(IIoT)向けに2つの標準の市場と技術的な相互運用性のための協働戦略を発表した(4月7日付一部既報)。OMG とOPC 協議会は、OMG のData Distribution Service (DDS)標準とOPC 協議会のOPC Unified Architecture (OPC UA)標準の活用に関する技術的な説明とQ&A 集(FAQ)を準備した。この説明書では、DDS とOPC UA 標準が総じて補完的であり互換性があること、両標準とも将来のIIoT にとって重要であることを説明している。同説明書は、企業がIIoT を導入するのに役立つように配慮された共同推奨である。

今日、アプリケーションにおいてDDS とOPC UA 間で重複はほとんどない。同じ市場(例えばエネルギ分野)で使用する場合にも、使用の仕方が異なる。OPC UA は、デバイスやアプリケーションなどのコンポーネント間でクライアント・サーバ式相互運用を提供する。他方、DDS は、統合とピアツーピア(peer-to-peer)式データ配分のためのデータ中心の「バス(bus)」である。DDS とOPC UA では焦点となるアプリケーションと手法が異なるので、ほとんどのアプリケーションではどちらか一方の適合度が他方を上回ることになる。

OMG とOPC 協議会は、統合に関して共同で作業しており、両技術が連携するために2つの方法を開発した。まず 「OPC UA/DDS ゲートウェイ」は、それぞれ独立した導入を許しながら連携を実現する。次に「OPC UA DDS プロファイル」は、統合的な使い方を実現する。両方法とも、鋭意開発されている最中である。共同で作業することによって、DDS とOPC UA の両グループは、顧客がどちらの技術を先行的に選択するかに関わらず、相互の運用性に関する非占有の方法を提供する見通しである。(Craig Resnick)

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