注目すべきオープン･プロセス･オートメーションの取組みに2つの異なる活動がある。現在、オープン・プロセス・オートメーションに関連して、オートメーション業界に驚くほど多くの混乱が生じている。この一件が様々な議論を呼んでおり、また多くの人々がこの取組みに関わっている企業名をいくつか挙げることができるにもかかわらず、どの会社が何を行っており、また誰が誰と連携しているかに関しては正しく理解されていないように見受けられる。また同様に、業界内の技術思考の人々は、採用が見込まれるいくつかの技術に関しては知識があるものの、この件に関して作業している組織や人については知らない。この報告書では、読者がオープン・プロセス・オートメーションの個々の木（the trees）ではなく、森（the forest）を見やすくするために活動の全体像に目を向けている。
理解しておくべき重要な概念は、現時点でオープン・プロセス・オートメーションにはエクソンモービル（ExxonMobil）に関連した2つの主要な作業が進行しているということである。経営管理上の観点からすると、これらは別々の取組みであるが、いずれにも、いくらか同じ企業や同じ人が関与していることもあり、それが原因となって混乱を生じる可能性がある。とはいえ、業務上の観点からすれば、これらの取組みは、全く別物である。
活動の第1は、エクソンモービルのロッキード･マーチンとの契約に基づくプロトタイプシステムの開発であり、第2は、オープン･グループ（The Open Group）の標準化活動としてのオープン･プロセス･オートメーション・フォーラムの活動である。同フォーラムには現時点で約30社（内訳はコンサルタント5社、エンドユーザ8社、サプライヤ16社、システムインテグレータ2社）の参加があり、その一覧を掲載する。（Harry Forbes）
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