ODVA、産業用クラウド共通インターフェース仕様を開発へ

Submitted by Bob Mick on

独ハノーバー・メッセ(Hannover Messe)会場での記者会見において、ODVA は、クラウドとEtherNet/IP やDeviceNet 機器によって設定されているCIP 対応型産業用制御システム(ICS)間でデータを転送するのに必要なゲートウェイやインターフェース技術標準を開発する技術作業を開始すると発表した。最終的には、この作業は、産業用クラウド共通インターフェース仕様(Common Industrial Cloud Interface Specification)に結実する見通しであり、ODVA の技術製品群にとって重要な追加仕様となる。

産業用クラウド共通インターフェースを開発するためのODVA の作業範囲は、産業用クラウド向けのエコシステムの中の2つの要素を包含している。すなわち、クラウド・ゲートウェイ機器(Gateway)と、このゲートウェイからクラウドに至るまでのデータ伝送、およびクラウドからICS やその機器にデータを戻すデータ伝送のためのアプリケーション・プログラム・インターフェース(API)の2つである。複数のベンダによって支持されているオープンで相互運用性のある標準に基づくODVA の新たな産業用クラウド共通インターフェースは、機器の管理、プロセス分析、通知、遠隔アクセス、仮想化、可視化、さらに将来的には制御を支えるためのクラウド・コンピューティングに含まれる構造的な変革を加速するのに役立つだろう。

産業用クラウド共通インターフェースをODVA の情報・通信技術のポートフォリオに統合化することは、ODVA のOptimization 4.0 活動の一要素であり、ODVA はその活動の傘下に第4次産業革命の実現に関わる産業用IoT のビジョンを集約化している。(Craig Resnick)

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