NAMUR 2016年総会報告(1): 技術革新とその展開

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ドイツを中心とするプロセスユーザ企業による業界団体NAMUR の2016年総会が、ドイツのバード・ノイエナール・アールヴァイラー(Bad Neuenahr-Ahrweiler)で11月10日、11日に開催された。ここに650名を超えるプロセスオートメーションの専門家と事業管理者が一堂に会し、最近の話題やこの1年間の活動結果を議論した。今年のNAMUR 年次総会のスポンサー企業は、横河電機が勤めた。同社社長の西島剛志氏と取締役専務執行役員の黒須聡氏による講演は、先にARC ウェブサイトのMOTV (Manufacturing Operations Technology Viewpoints)ブログポストで報告している内容に沿うものであった。さらに横河電機ドイツのゼネラル・マネジャーで工学博士のアンドレアス・ヘルゲット(Andreas Helget)氏は、この戦略の技術基盤について語った。

11月10日の総会での講演は多様で興味深いものであった。BASF のミヒャエル・クラウス(Michael Krauss)氏は、自動化操業の進展に向けての戦略と段階的な経路を規定してみせた。シェル・グローバル・ソリューションズ(Shell Global Solutions)のジョン・ホフランド(John Hofland)氏による説明では、同社がオランダのフローニンゲン(Groningen)の天然ガス田にあるガス処理プラント29拠点の合理化によって、生産能力を最大2.5%向上させ、エネルギ消費を軽減させた手法を示した。これは、操業の中央集約化とオペレータの優良事例を自動化に組込むことによって達成されたものである。同社はプロジェクの中で現場技術者(field technician)の配置数を減らしたが、プロセス制御員の配置数はかなり増員した。(Valentijin de Leeuw)

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