モジュラー・プラント/オートメーションの実例: ARC フォーラム報告

Submitted by Bob Mick on

ARC アドバイザリ・グループは、2016年2月に米フロリダ州オーランド(Orlando)で開催した第20回年次ARC フォーラムで、オートメーション・ソリューションとプラントおよびプロセス設計のモジュール化(modularization)に関する分科会を企画し好評であった。先にARC Strategies レポートでも論じたように、モジュール化は、システム、工場、工程さらにユニット運用を、標準のモジュラー部品単位に分解する。これは、よくある子供用の積み木ブロックを自由に組合せてあらゆる多様な物をつくるのによく似ている。

分科会では、シェブロン(Chevron)を先ごろ退職したゲリー・ラフランボアーズ(Gary LaFramboise)氏、ナムール(Namur) のレオン・ウルバス(Leon Urbas)博士、エクソンモービル(ExxonMobil)のスティーブ・バイター(Steve Bitar)氏が発表した。ラフランボアーズ氏は、シェブロンの大規模なワイヤレス方式ガス検知器の導入に関する展望を紹介し、ウルバス博士は、モジュラー・オートメーションの推奨規格であるNAMUR NE 148 を説明し、バイター氏はエクソンモービルの未来のオープン・システムについて詳細を述べるなかで、オープンと、モジュラー構造であることを重要な機能的特性として位置づけた。

新型のプロセス・オートメーションのシステムに見出されるモジュラー・アプローチには、プログラム可能であるか特徴を規定できるI/O 部と標準キャビネット/現場中継箱がある。またオートメーション・システム設計のモジュール化へのアプローチには、遅延バインディング(late binding)技術が含まれ、クラウド内でのエンジニアリングと仮想化概念の双方の活用が見出される。(Larry O'Brien)

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