MOL の下流生産工程の変革を可能にするOT 企業データ基盤

Submitted by Bob Mick on

ハンガリーの石油精製事業のMOL グループ(MOL Group)は、運用技術(OT)のエンタープライズ・データ・モデルを活用している。このデータ・モデルは、生産の最適化と運用中の事業利益を確保するためにリアルタイムの運用データを情報技術(IT)の事業データと統合するためのリアルタイム基盤を備えている。MOL ハンガリー石油・ガス社(MOL Hungarian Oil and Gas Company)のプロセス情報・オートメーション部リーダであるティボール・コムロツキ(Tibor Komróczki)氏はこのほど、同社の企業変革とそれがもたらす価値についてARC アドバイザリ・グループに紹介した。

コムロツキ氏によると、OSI ソフト(OSIsoft)のPI システムが、同社の事業変革のための主要な基盤を提供している。MOL は、1998年に一つの製油所から始まり、石油化学、サプライチェーン、物流、さらに潤滑油を含む下流生産工程や企業の事業運用を支えるための技術の活用領域を拡張してきた。同社はまた、産業用IoT(IIoT)、クラウド、機械学習を統合する新開地にも参入している。

同社は、PI アセット・フレームワーク(PI Asset Framework: PI AF)を活用してバリューチェーン全体におよぶOT データ・エンタープライズ・モデルを継続して構築し、「会計のIT財務チャート」にも似た「会計のOT チャート」を生み出している。共通文脈化されたデータにアクセスすることができ、共通のOT エンタープライズ・データ基盤を持つことが重要であったが、これは、同社が、タグ付けや設備名称、測定単位、時間ゾーンなどを標準化できることが必要であったためであり、このことが、正規化したデータ、演算、分析機能の基礎を提供する。(Janice Abel)

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