メンター・グラフィックス、PCB 実装の「製造業のインターネット化」に向けたオープン標準OML を発表

Submitted by Bob Mick on

メンター・グラフィックス(Mentor Graphics Corporation)はこのほど、プリント基板(PCB)実装に特化した製造業のインターネット(Internet of Manufacturing)ソリューションを実現するオープン・マニュファクチャリング言語(Open Manufacturing Language: OML)オープン標準を発表した。これは、IT チーム、ソリューション提供企業、装置会社が作業現場のデータをより有効に統合するのに役立ち、単一、標準的、ベンダに依存しない仕様の通信インタフェースに基づく付加価値型製造実行ソリューションの機能を高めたり強化するのを支援する。これにより、開発やサポートの工数を最小限に抑えると同時に、データ精度、適時性、完全性の最適化をさらに高める。

OML 標準の活用は、産業分野のニーズと課題に対応するのに役立つ。これには、製造業のインターネット(Internet of Manufacturing)、インダストリ4.0(Industry 4.0)、スマート・ファクトリ1.0(Smart Factory 1.0)コンセプトの実用化や、ルーティング情報、コンプライアンス遵守を含むトレーサビリティ・データの自動収集が含まれる。OML は、製造プロセス間でベンダ依存性を排除した情報が交換できるような製造運用プロセスを階層化する。これには、製造プロセス性能、部材の段取りと消費量、トレーサビリティ、工程結果とパラメータ、工程制御(ポカヨケ)、テスト・検査・修理工程の品質情報など、自動、手動を問わず、作業現場で発生したあらゆるイベントの詳細情報を網羅する。OML は、それらを通じて、自動工程、手作業工程双方の課題解決に役立つ。(Craig Resnick)

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