俊敏性を高めコストを低減するシュナイダーの統合エンジニアリングシミュレーション

Submitted by Bob Mick on

過剰な生産能力と結びついた原油価格の不安定さは、石油・ガス業界全体の収益を圧迫し、その結果、大規模拡張プロジェクトの設備投資の大幅な削減と、既存設備の最適化への要求の増大と、プラントの障害除去と、事業全域でのコスト削減をもたらしている。これらの目的を支援するために、プロセスやプラントのエンジニアは、改善された、使いやすい設計とシミュレーションツールを必要としており、これによりエンジニアリングに要する時間や労力を軽減し、設計の俊敏性を高め、さらに普及しつつある協働的なエンジニアリングの取組みを実現しようとしている。

従来、プロジェクトフェーズ(概念設計、詳細設計、立上げや試運転、プロセス最適化等)や担当グループ組織(プロセスライセンサ、EPC、オーナオペレータ等)に応じて、静的または動的シミュレーションのいずれかを実現する多種多様なエンジニアリングツールが一般的に採用され、そのそれぞれがシミュレーションモデルやデータ入力の仕方、データおよびヒューマンインターフエースが異なっていた。それがエンジニアリングの労力とコストの増大を生み、俊敏性の妨げとなっていた。それはまた、コスト削減とプロジェクト期間の短期化に有効であることが明らかなコンカレントエンジニアリングの有効活用を妨げることにもつながっていた。

それが、シュナイダーエレクトリック(Schneider Electric)のシムサイ(SimSci)ソフトウエア事業部のような有力なエンジニアリング設計ソフトウエアのサプライヤが、静的および動的シミュレーション両用のプロセスモデリング統合環境を開発してきた理由である。その目標は、エンジニアリング設計において、ユーザ毎に異なるモデルを再開発する必要性をなくし、重複作業をなくし、退屈で多くの場合反復的なデータ入力の作業量を減らすことである。(Peter Reynolds)

/blog/arcwire-industry-news