技術戦略における参照モデルの真価について

Submitted by Bob Mick on

 

「モデル」という用語は技術(および他の)資料の中で最も乱用される単語の一つかもしれない。しかも、この用語には精確な定義があるとか、この用語を使用する誰もが同じことを意味するということもはっきりしない。形容詞を追加しても曖昧さが解消されるとは限らない。とは言え、この曖昧さが、モデルの重要なコンセプトを伝えるための役割に関しての有用性を損ねているわけではない。

グラフィックなモデルあるいは図表は、特定の構成や概念を伝えるために活用されることが多いが、一方データを基本とするモデル(普通はスプレッドシートの形)は一般的に、代案を評価し、意思決定するために活用される。両方のタイプのモデルはしばしば、システム設計の一部として複雑で技術的概念を伝える上で不可欠である。最も有用なモデルは、実用化を通して吟味されたもので、かつ簡単な用語で、複雑な専門用語に頼らないで説明できるモデルである。

プロジェクの提案書や、製品やサービスの説明書や多種多様な技術資料の中では「参照モデル(reference model)」という用語をよく見かける。この用語の精確な意味が欠如している可能性があるが、そのようなモデルを使用する目的についての明確な説明は、さまざまな誤解を取り除くのに役立つ。(Eric Cosman)

/blog/arcwire-industry-news