IT/OT パフォーマンスを管理するためのシステム・モデル設計

Submitted by Bob Mick on

2016年3月2日、3日にオランダのアムステルダム(Amsterdam)で開催されたARC 欧州フォーラムで、製造システムとシステム・モデリング分野で国際的に有名な専門家のジョン・ヴィエイユ(Jean Vieille)氏が、生産システムの実績連動型デジタル変革(Performance-based digital transformation)に関する発表を行った。発表の要点は、工業生産の変動の増加傾向(サプライ・チェーンの不安定さ、新製品、施設や組織の再編など)は、その原因も対処法も、情報技術(IT)にある、ということである。産業用IT は、その進行中の変革において企業を支える必要があり、その負の副作用を抑制しながらIT 新技術の利点を上手く活用する必要がある。企業のIT は継続して変化するが、大規模プロジェクトの場合でさえも、技術の変化はステップバイステップでしか起こらない。

産業用IT による変革のパフォーマンスは、変革の取組みを重点化し、予算的制約を調整し、企業戦略方針と軌を一にするために管理されなければならない。さらに、それは、短期的と長期的双方の目標に適合しなければならない。このパフォーマンス管理は、個々人の振舞いに影響を及ぼす直接的な階層的管理を補完する。企業の成功と存続を確実にするために、サブシステムを対象とする(局地的)パフォーマンスの目標は、グローバル企業の目標と整合する必要がある。

同氏は、これらの目標を特定し、その調整を確立するのに役立つ Overall Interactive Enterprise Effectiveness の概念を説明した。同氏の発表はまた、システム・モデリングが、どのようにこれらの関係を可視化し、パフォーマンス管理の改善を調整するのに役立つかを示した。(Valentijn de Leeuw)

https://industrial-iot.com/2016/04/systems-modeling-manage-performance/