インドの経済調査と予算が、手堅い財政と社会経済発展に力点

Submitted by Bob Mick on

インド政府、財務省の旗艦年報であるインド経済調査2015年-2016年では、過去12カ月を評価し、主要な開発計画の成果をまとめ、短期から中期の政府の政策や経済見通しを明らかにしている。経済主任アドバイザのアルビンド・スブラマニアン(Arvind Subramanian)氏がとりまとめたこの経済調査は、財務大臣アルン・ジャイトレイ(Arun Jaitley)氏の2016年2月29日付け第3次年間予算のために使用された。この調査によると、インド経済は、4月1日から始まる2016-2017年度において7.0-7.75%間の成長を予測している。

今年度の経済調査と予算の時期は、国際経済環境における変動および予測不能な事態の発生と重なった。世界市場は、未解決の衝突や政策を背景に低迷している。さらにこの状況は、次の諸点により悪化している。

  • 原油価格下落を最大として、多くの消費財の価格低下
  • 金融市場の(株式市場においてはさらに)混乱
  • 不安定な通貨為替レート

このような悲観的な状況の中で、財務大臣は、インドが「安定した天国で、多くの機会に恵まれた前哨地」として際立っていると論じている。政府の財政再建とインフレ緩和の取組みに基づいて、同国のマクロ経済は安定しており、さらに同国の経済成長は、世界中で最も高い(国際通貨基金によると、2016年3月31日末の財政年度でGDP成長7.3%)。(Sharada Prahladrao)

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