IIoT 成熟度モデルの活用-現状と目標の間

Submitted by Bob Mick on

それを産業用モノのインターネット(IIoT)と呼ぶか、インダストリ4.0(Industrie 4.0)と呼ぶか、デジタル変革と呼ぶかは、実は問題ではない。先駆的な企業は、既存や新興の技術を活用して自らの事業モデルを刷新し拡張する取組みをすでに開始している。適切な組織文化を持っている企業は、IoT 基盤やその関連技術を活用することで売上増とコスト削減を達成するだろう。

幸運にも、多くの企業にとってこのことは、ビッグバンとか、イチかバチかとか、やるかやられるか的な話ではない。むしろ、多くの企業に必要なことは、2つの要件に限られる。すなわち、どこに向かうかという強力な目的意識(ビジョン)と、たとえ何であれ少しづつ受け入れることを追及し続ける決意とである。

産業分野の企業が、この変革を達成するためための一助として、ARC アドバイザリ・グループは、IIoT 成熟度モデルを考案した。このモデルは、それぞれの企業の現在の立ち位置がどこにあり、どこを目指すべきか、さらにそこに到達するための段階的なステップを理解するのに役立つ。

この報告書は、2015年夏に産業分野の企業145社から収集した調査データに基づいている。プラント・サービシズ(Plant Services)誌と協力して実施したこの調査で、ARC は、回答者に6つの測定軸で技術能力の成熟度について質問を行った。また企業がIIoT のどの受容段階にあるかを尋ねた。全体としては、既にIIoT のアプリケーション活用を開始している企業と、いまだ活用していない企業との間には、企業の能力に明確な差異があることが判明した。(David White)

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