GE デジタル（GE Digital）はこのほど、クラウドベースのフィールドサービス管理（FSM）ソリューションの有力企業であるサービスマックス（ServiceMax）を9億1,500万ドルで買収したと発表した。 この買収により、GE デジタルはインダストリアル・インターネット（Industrial Internet）ビジョンを推進する機能を強化し、またこれにより顧客は、彼らの設備資産からより多くの価値を迅速に獲得し、フィールドサービス処理の効率を高めることができる。
サービス領域は、常にGE 戦略と機能の中核部分であり、分析機能と生産性分野での同社の取組みにおいて初期の目標の一つであった。 このためGE は、産業設備のデジタルツインの構築に投資してきた。 さらに、同社はサービスプロセスのデジタル化を通じて生産性の向上を加速してきた。 サービスマックスの製品提供は、GE内部の生産性を高める上で不可欠な要素であった。 今回の買収により、GE は、サービスマックスの物流、労働力の最適化および配置展開モデルに対して、分析機能と洞察力を追加する計画である。 GE は、分析ツールの活用を通して市場全体のサービスの生産性を250億ドル向上する効果があると推定している。
サービスマックスの基盤は、在庫と部品の物流、スケジューリングと労働力の最適化、および作業指示管理を含む、総合的なアプリケーションの品揃えを提供している。 この買収の結果、顧客は、GE の豊富な専門領域に関する知識と先進的な産業用製品群の強みをサービスマックスのフィールドサービスの専門知と組合せた最新の高速アプリケーション開発クラウドおよび現場対応のモバイル基盤からこれらのアプリケーションにアクセスできるようになる。 同社は、プレディックス（Predix）基盤を、サービス提供にフォーカスした今後の付加的な産業アプリケーションの開発に対して活用する計画である。（Craig Resnick）