GE とオラクル、産業用機器のデジタル・ネットワーク化で協業

Submitted by Bob Mick on

GE とオラクル(Oracle)はこのほど、デジタル化技術を通じて世界の産業用機器をネットワーク化するエンタープライズ向けプラットフォームの構築を目的とする戦略的パートナーシップの締結を発表した。同協業によりGE デジタル(GE Digital)とオラクルは、両社の製品ポートフォリオに対して補完的なソリューションを開発・統合する。

GE デジタルは、インダストリアル・インターネットを行うアプリケーションの開発や展開、運営、収益化のために開発された専用プラットフォームであるプレディクス(Predix)を、安全性の高い機器データを対象としたプラットフォーム・アズ・ア・サービス(PaaS)へと投入し、分析し、成果を得ることを目指す。

オラクルのエンタープライズ・ソリューションであるオラクル・クラウド・プラットフォーム(Oracle Cloud Platform)、オラクル・クラウド・アプリケーションズ(Oracle Cloud Applications)、ERP およびサプライ・チェーン管理製品は、インダストリアル・インターネット機器の情報を、業務プロセスの自動化や最適化などに活用できるようになる。また、これらは設備稼働状況の可視化やサプライ・チェーンの効率化、高度な製造工程管理、予防保全や品質管理、物流の効率化などにも貢献する。

GE のOT(運用技術)とオラクルのエンタープライズ・ソリューションはひとつに統合され、より最適化されるため、顧客先に設置された機器や工場設備をはじめ、フロントオフィスとバックオフィス、さらにはボードルーム(経営層)に至るまで、エンド・ツー・エンドに重要な洞察を得ることか可能になる。この統合されたソリューションによって、顧客は全ての機器やセンサを他の機器や業務アプリケーションにつなげることが可能になり、革新的な商品やサービスを生み出すことが可能になる、という。(Chantal Polsonetti)

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