GE のエネルギ事業新会社カレントがデインツリー・ネットワークスを買収

Submitted by Bob Mick on

GE が2015年10月に設立したエネルギ事業会社カレント(Current)はこのほど、商用施設向けビル管理ソリューションにインダストリアル・インターネット(Industrial Internet)を提供するデインツリー・ネットワークス(Daintree Networks)を買収すると発表した。この買収により、カレントは、デインツリーのオープンで標準ベースの無線制御システムを展開することを通じて、中小規模施設に対してビル・オートメーションのプラットフォームとサービスとしてのエネルギ(energy-as-a-service)製品提供を拡張することが可能になる。

今日、世界の中小規模ビルの90%には、ビル・オートメーション・システムがないと推定されている。デインツリー・ネットワークスのオープン標準ベースでネットワーク化された無線制御システム・ソリューションであるコントロールスコープ(ControlScope)をカレントのビル・オートメーション製品群の中に統合することで、照明や冷暖房空調設備用(HVAC)システムからのデータを直接的にGEのインダストリアル・インターネットのソフトウエア・プラットフォームであるプレディクス(Predix)につなげる接続ソリューションを生み出す。同ソリューションは、ユーザがエネルギ消費量を分析し、効率を高め、電力消費レベルを軽減するのに役立つデータ・パターンを特定することを可能にする。デインツリーの技術は現在、事務所、小売店、産業の現場において100万件以上の照明、サーモスタット、センサを管理するのに活用されており、毎月の照明やHVAC の電気料を最大60%節約するのに役立っている、という。(Craig Resnick)

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