プロセス・フィールド機器のイーサネットとIP 活用までまだ時間- ARCフォーラム報告

Submitted by Bob Mick on

高次のプロセス・オートメーション・ネットワーク階層は、情報技術(IT)とほとんど足並みを揃えて前進しており、インターネット・プロトコルと高速100MB や1GB イーサネットの採用が今や普通になっている。他方、プロセス業界のフィールド機器階層では、ネットワーク技術は本質的に1990年代と同じかもしくは1980年代のそれと変り映えしないままである。長期にわたるフィールド階層での技術的進歩のこの停滞は、多くのエンドユーザにとっては悩みの種であり、(HART、Foundation Fieldbus H1、Profibus PA といった)従来型フィールド・ネットワークの継続利用は、時間と共にその悩みを重ねるのみである。エンドユーザは、(DTM やFDI パッケージのような)機器に独自の設定データを組込んだネットワーク型フィールド機器による簡素化した試運転のビジョンに魅力を感じている。

米フロリダ州オーランド(Orlando)で開催された2016年ARC インダストリ・フォーラムの分科会では、BASF とピーアンドエフ(Pepperl+Fuchs : P+F)の講演者が、プロセス・フィールド利用のイーサネットとIP ネットワークの未来を論じた。講演したのは、BASF のシニア・オートメーション・マネージャであるマイケル・クラウス(Michael Krauss)博士とP+F のCEO であるギュンター・ケーゲル(Gunther Kegel)博士であった。この両氏は、従来のフィールド通信、フィールド機器向けのIP、未来への可能なロードマップに関する彼らの視点を順番に論じた。彼らの議論の中心は、現在欧州で策定中の高度物理層(Advanced Physical Layer: APL)に関するものであった。(Harry Forbes)

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