EU のモータ基準規制の高効率化は第2段階へ

Submitted by Bob Mick on

最新の欧州連合(EU)の最低エネルギ消費効率基準(minimum energy performance standards: MEPS)によると、国際効率基準のレベル2(IE2、高効率)モータは、特定の定速アプリケーション範囲においては、EU 域内ではもはや販売できない。

昨年初めに施行されたEU のErP(エネルギ関連製品)エコデザイン指令の第2段階では、出力範囲が7.5キロワットから375キロワット(10馬力から500馬力)の定速アプリケーションにおいてIE3プレミアム効率モータの使用が義務付けられている。今のところ、少なくとも可変周波数ドライブ(VFDs)を備えているIE2 モータであれば、可変速アプリケーションに使用することができる。とはいえこの使用も2017年にはできなくなる。北米では、ほとんどの出力範囲にわたり定速であろうが可変速であろうが全てのモータは、2010年12月以降、NEMA(National Electrical Manufacturers Association)規格プレミアム基準相当を必要としてきた。明らかに、これらの新たなエネルギ効率の規制は、モータ・サプライヤとエンドユーザ双方に波及効果がある。

プレミアム効率モータは、同等のIE2(高効率)に比較して一般的に15-20%コスト高である。しかしながらARC アドバイザリ・グループの調査によると、EU の産業向けアプリケーションの比較的小さい部分(約15%)が、影響を受ける出力範囲内に含まれるに過ぎない。従って現状に限って言えば、ユーザにとってのコストの影響や、これと関連するモータ・サプライヤの売上高の伸びへの影響は、ほとんど見られないはずである。(Mark Meza)

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