エマソン、コリオリ流量計にネイティブ・イーサネット接続機能を追加

Submitted by Bob Mick on

 

エマソン・プロセス・マネジメント(Emerson Process Management)はこのほど、ネイティブ・イーサネット接続機能を組込んだマイクロ・モーション(Micro Motion)モデル5700伝送器の更新版を発表して、接続性や機能性を向上し、測定情報に対するアクセスを容易にした。ネイティブ・イーサネットによる更新版は、二重化冗長イーサネット・ポートを装備して直接デバイス統合を実現することにより、コンバータやアダプタを追加する必要をなくした。二重化ポートの基本設計によって、複数のデバイスが様々な設定で取付け可能となり、配線やスイッチの必要性を最小化することで省スペースやコスト削減に役立つ。

さらに伝送器は、設定可能なI/O チャンネルを備えることで、接点入力、もしくはmA と周波数の組合せ、または接点出力として使用できる。これにより、最低限の設備で幅広い適用の選択肢が可能となる。例えば、接点入力は積算器のリセット用として使用され、接点出力はバッチ制御ソフトウエアと共に用いることでバルブを制御でき、周波数出力は確認用途に素早くつなぐことを可能にし、mA出力は既存のあるいは旧式の制御システムにつなぎこむことを可能にする。イーサネットの更新には、EtherNet/IP、Modbus TCP、Profinet を含む多数のプロトコルの選択肢がある。

Ethernet/IP システムとの統合や接続を素早く実現するために、この伝送器は、ほとんど手動セットアップなしに計器情報に素早くアクセスするための電子データ・シート(Electronic Data Sheet: EDS)ファイルを備えている。これはまた、素早く強力なシステム統合のための自動アドオン・プロファイル(AOP)生成を可能にする。事前設定入力アセンブリは、ユーザが、ネットワークに不必要なトラフィック負荷をかけることなくコリオリ流量計の中にある情報の資産から正確に必要とされる情報だけを選択することを可能にする。(Larry O'Brien)

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