エクソンモービルとロッキード・マーテイン - オープンなオートメーション調達基盤に関する20の質問

Submitted by Bob Mick on

プロセス産業は、分野ごとにクラス最高の製品を選ぶか、それとも単独サプライヤの統合ソリューションに委ねるかの選択に腐心している。分散制御システム(DCS)に関して言えば、プロセス産業のオーナ・オペレータは誰もが、単独サプライヤの統合ソリューションを選択してきた。プロセス・プラントに複数のサプライヤから納入されたDCS がある場合にも、これらが制御レベルで相互運用されていないのには、それなりの(歴史的な)理由がある。プラントの安全や信頼性は、確定的で保証された手法によって運用されるDCS に依存しているからである。

最近のエクソンモービル(ExxonMobil)の取組みによって、これまで実現されてきた事例よりはるかに拡張された制御レベルの相互運用が実現する可能性がある。同社は2016年1月に、高度にオープンなプロセス・オートメーション・システムのための概念実証(proof-of-concept)を設計し開発するために、ロッキード・マーテイン(Lockheed Martin)と契約すると発表した。この概念実証システムは、2016年中に開発される予定である。このプログラムの出現により、プロセス・オートメーションの将来に関して様々な疑問が持ち上がる。

ARC アドバイザリ・グループは、10年以上にわたって、多数のプロセス・オートメーション・システムが、旧態化し、耐用年数の限界に近づいていることを指摘してきた。この間にも、実装ベースのDCS の運用年数が積み増しこそすれ、若返ってはいないだろう。1990年代、さらに1980年代に設置された多数のシステムは、ほとんどのオーナがその最古参システムの更新を計画しているにもかかわらず、まだ稼働中である。(Dick Hill, Harry Forbes)

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