エクソンモービルが追求するプロセス・オートメーションの未来像

Submitted by Bob Mick on

このARC Insight レポートは、2016年4月8日に非営利国際団体インターナショナル・ビジネス・コングレス(International Business Congress: IBC)のビジネス・セキュリティおよび情報・通信の合同グループに対して、ARC リサーチ・ディレクタのハリー・フォーブス(Harry Forbes)が行った講演内容をもとにしている。

エクソンモービル(ExxonMobil)の最近のプロセス・オートメーションの取組みは、いくつかの理由で注目すべきものがある。まず、それが、その卓越経営(オペレーショナル・エクセレンス)に対して長年定着した評価を得ている国際石油会社のエクソンモービルが遂行している取組みであること。第2に、このプログラムの成果物は、今日活用されているプロセス・オートメーション・システムとは技術的にまったく異なるものになる見通しであること。第3に、このプログラムを実行している組織とバリューチェーンもまた、プロセス・オートメーション市場が今日機能している仕方とはまったく異っているからである。

エクソンモービルは、今年2月に米フロリダ州オーランド(Orlando)で催された2016 年ARC インダストリ・フォーラムでこの取組みの目的を披露し、技術エンドユーザやサプライヤの間に多くの議論を巻き起こした。以下に示す材料は、公にオープンになった情報とARCの独自の評価を併せたものである。

ARC フォーラムの発表の中で、エクソンモービルの発表者は、彼らが自らのオートメーション計画を公開する目的の1つが、事業の「エコシステム」(多くの企業が製品やサービスを供給する市場区分領域)の開発を促進することにあることを明言した。このエコシステムは最終的にエクソンモービルが採用しようとしている新オートメーション技術を支持し、拡張するだろう。彼らが強調したのは、「我々は、エクソンモービルだけが使うようなシステムを生み出すつもりはない。それは、このプログラムの失敗を意味する」ということだった。(Harry Forbes)

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