独技術組合スマートファクトリがインダストリ4.0 のプロトタイプ工場をデモ- ハノーバーメッセ報告

Submitted by Bob Mick on

非営利の技術組合スマートファクトリ(SmartFactory)は、インダストリ4.0 概念が出現する以前の2005年に設立された。現在46社・団体のパートナーが未来の工場のプロトタイプを開発しており、その一方で新概念、新製品の開発も進めている。ハノーバー・フェア(Hanover Fair)2016 において、スマートファクトリは、インダストリ4.0 工場のプロトタイプを動態展示した。このデモに向けて個別生産モジュールとインフラ基盤とソフトウエア階層が様々なパートナー企業によって提供された。

生産は、生産ライン上で 組立て製品を移動する運搬キャリヤに取付けられたRFID チップによって調整される。ラインを構成する生産モジュールは、ユニットの独立性を確保しつつ、標準規格に適合したサイズのコンベア・ベルトを装備している。モジュールを相互に密着してして設置することにより、シームレスなコンベヤ・ベルトが一貫して構成される。最初のユニットでは、RFID チップが生産指図と連携した製品定義で初期化される。

次に、今回のデモでは名刺ホルダという単純な対象物が組立てられ、ユニークな絵柄パターンをレーザで加工し、カメラ・モジュールと質量測定で品質を管理する。製品化する対象物次第で、モジュールはラインに組込まれたり脱着したりできる。もし必要ならば、ブリッジ・モジュール(bridge module)が、不要になったあるいは保守の理由で取り外されたモジュールを置き換えることが出来る。手動の作業台が、最終仕上げ、再加工もしくは故障した生産モジュールを置き換える目的で含まれている。

インフラ・ユニット(infrastructure unit)と呼ばれるユニットが電源を供給し、データ・ルーティングと安全機能の管理を提供している。ソフトウエア階層の構成では、オートメーション・エンジニアリングのための機能、行程性能の監視、製造実行システム(MES)との協調、受注情報がはいる企業資源管理(ERM)との接続性が実現されている。

このプロトタイプ工場に参画したパートナー企業・組織には、ピルツ(Pilz)、フェスト(Festo)、レックスロス(Rexroth)、ハーティング(Harting)、スマートファクトリ(SmartFactory)、フェニックス・コンタクト(Phoenix Contact)、ラップカーベル(LappKabel)、メットラー・トレド(Mettler Toledo)、ミニテック(MiniTec)、TEコネクティビティ(TE Connectiviity)、ヒルシュマン(Hirschmann)、ワイドミュラー(Weidmuller)、シスコ(Cisco)、プロアルファ(ProAlpha)、アイタック(iTAC)、IBM、SAP ePlan および TÜV が含まれる。(Valentijn de Leeuw)

https://industrial-iot.com/2016/04/industrie-4-0-demonstrator-research-platform-smartfactorykl-hanover-fair/