大規模自動化プロジェクトに求められる要件-コノコフィリップスの事例

Submitted by Bob Mick on

大規模な自動化プロジェクトの件数や、規模や、頻度はこのところ、原油価格下落などの要因により減少しているかもしれないが、これらのプロジェクトを正しく実行することの重要性は、むしろ高まってきた。先ごろの米フロリダ州オーランド(Orlando)で開催されたARC インダストリ・フォーラムでは、分科会のひとつが、事業価値を後押しする大規模自動化プロジェクトの管理問題に焦点を当てていた。そこでは発表とそれに続く活発な議論から、プロジェクトの立上げ時から細部への配慮が重要であることが浮き彫りになった。

主要な自動化プロジェクトが全く新設(greenfield)のプラント・施設であろうと、既設(brownfield)プラント・施設の更新であろうと、そこに何らかのオートメーションの関わる部分が含まれるのは避けられない。新設も既設の更新も、大量の事前設計とエンジニアリングの作業量が伴う。いずれの場合も、自動化技術とアプリケーション・ソフトウエアを購入し、導入し、調整する必要がある。さらに機能や実装を確認するための受入検査と、新たなオートメーションの始動と他のシステムとの統合が要求される。

コノコフィリップス(ConocoPhillips)のECM アナリスト/プロジェクト・マネージャであるエリン・デローム(Erin Delorme)氏が、プレゼンテーションで説明したように、プロジェクト立上げの段階から確固たる戦略を立てることが重要であり、同様にオートメーションの範囲から意識的にリスクを排除するよう作業することが重要である。(Dick Hill)

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