次世代の設備ライフサイクル情報管理: デジタル・アセットの接続

Submitted by Bob Mick on

 

新たなインフラ、公共事業、プロセス・プラントの世界的な需要は、地域経済の成長とこの成長に付随して起こるビジネスや産業分野の要求と共に着実に増加している。この需要増に伴い、大規模化や複雑化する傾向がある新規プロジェクトのリスクは増大する。このことが時間やコストの制限に対応し、信頼性を維持しつつ最大の効率と安全性で運用できるプラントを提供することを難しくしている。

設備投資プロジェクトでの最も重要な問題となっているのは、正確で、完全で納期通りのプロジェクトとエンジニアリングの情報が欠落していることである。完全なエンジニアリングや建設関係の情報にアクセスできない場合は、コスト、納期、安全に関するかなりのプロジェクト上および運用上のリスクが上積みされうる。さらに正確なエンジニアリング情報は、(運用や保守に関連する)OPEX サイクルに必要となるドキュメントを提供するために利用可能で、アクセスできなくてはならない。EPC 、プロジェクト・マネージャ、オーナ・オペレータの全員が、設備投資プロジェクトのすべての段階を通じて情報へのアクセスが納期やコスト目標を達成するために重要とする点で一致している。

電力、プロセス、ユーティリティ分野におけるARC アドバイザリ・グループの調査によると、情報管理とアクセスは、EPC やオーナ・オペレータにとって同等に重要である。ほとんどすべてのオーナ・オペレータは、情報を、施設を運用し維持するために活用するアセット管理/保守管理システムの中に取り込むことができるような形式に変えることを望んでいる。また、ARC の調査によると、情報のアクセスと管理は、施設の設計・建設に責任のあるEPC と、ハンドオーバー後に施設や生産設備を運用、維持するために情報を必要とするオーナ・オペレータの双方に重要である。(Dick Slansky)

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