メンターグラフィックス、セキュアな産業用アプリケーション向けの組込みソフトウエア開発機能を強化

Submitted by Bob Mick on

​メンターグラフィックス(Mentor Graphics Corporation)はこのほど、同社のMentor Embedded Linux (MEL)開発プラットフォームがYocto 2.0に更新され、新たなセキュリティ機能強化と追加の産業用プロトコルを含むように拡張されたと発表した。このリリースには、産業用つながるデバイスを保証するための産業用評価テストであるウォルドテック・アキレス通信認証(Wurldtech Achilles Communications Certification)レベル1とレベル2が含まれている。この認証は重要な組込みインフラストラクチャを防護し、サイバーセキュリティの脅威と攻撃のリスクを軽減する。

新たな機能のSmack (simplified mandatory access control kernel) は、Linux カーネルのセキュリティ・モジュールであり、一連の特別な強制アクセス制御(mandatory access control)ルールの使用により、悪意のある操作からデータとプロセスの相互作用を防護する。簡単な実装を考慮して、Smack は3つの要素から構成されている。つまりファイル・システムのためのLinuxセキュリティ・モジュール、構成設定のための正しいSmack 属性を保証するスタートアプ・スクリプト、さらにSmack 通信のためのGNU core utilities パッケージに対する一連のパッチ処理である。MELプラットフォームを活用している組込み開発者は、豊富な機能群を使って組込みデバイスの強化されたセキュリティを実現できる。(Craig Resnick)

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